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SAITO HIROYUKI
Barbed wire Sculpture
有刺鉄線は立入り禁止のアイコンであり、世界を隔てる「境界」を意味するものです。
有刺鉄線で空間にボリュームを作り、身体を使って圧縮しながら彫刻作品をつくります。
Soft Toy Teddy Bear
コロナを機に国境や移動制限、隔離やリモート生活などを経験し、今まであまり意識しなかった境界が見えました。
有刺鉄線でぬいぐるみを作ることにより、コロナ禍で抱えた歯痒さや鬱積を示しています。
Venus
有刺鉄線は敷地や物の保護、無断で人間や動物が入ってこないよう「境界」を作るものです。
Venus はギリシャ彫刻、アバタのビーナスをモデルとしています。
多様な境界が曖昧になった現代で、有刺鉄線で作られた空虚な頭像に女神は宿るのだろうか。
Re:cycle series
既製品や中古品の形態を包み込んだ中空の彫刻、空虚な存在や時間や記憶といった実際に目に見えないものを物質にしています。
オモチャの人形の型から生まれた作品、Re:cicycle Q の原型はQP人形、Re:cicycle M はウルトラセブンのメトロン星人です。
ぼんやりとしたフォルムは♀や♂の記号に見え、その人型が群れを成して新たな生活を始めているかのように展示しています。
浮舟は舟の持つ寓意的な意味「生(ノアの方舟)と死(舟葬)」から、あの世とこの世を彷徨っているイメージを持った舟の彫刻です。
未使用のカヌーの表層を雲の模様に形を抜いて空中に浮かしています。
その他、水の波紋の茶釜、渦巻模様の柄杓、置けない蓋置、いずれも茶道具としての機能から逸脱して茶室に存在しています。
写真提供 福成三太 小林正樹
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